2010.11.18 レトロ駅舎やレトロスタンプやその他いろいろ・その５

 

姫新線は上月と美作土居の間で県境を越えます。
岡山支社管内に入って最初の駅、美作土居に到着したのは予定通り(？)正午前。
寄り道しなかったらもっと早く着いたんですが( -_-)/

 
青春18きっぷのポスターにもなったこの駅は個人タクシーを経営するご夫妻が駅業務を行う簡易委託駅です。

昔ながらの駅舎、いい感じですね。タイルの駅名看板はめったに見られない代物です。

この日は奥さんが窓口にいました。
列車が到着する時間以外は不在の場合がありますがそれもそのはず…
奥さんは家事をしながら(家は近いそうです)、ご主人は個人タクシー…と駅業務はメインではないのです。

 

私が昨年訪れた際は次の列車が来るまでずっと不在でした。スタンプも当然押せず。
上記以外にも窓口不在となる事情があるようですね。この場合は仕方がないと割り切るしかないです。

ということで、今回やっとスタンプが押せました。
絵柄を見てわかると思いますが文字の表記が右から左…
そう、ここは全国的に見てもレアな「戦前に作られた貴重なスタンプ」が今も残っているのです。
印面の状態が良いのはまさに奇跡的と言えますね( @_@)/
スタンプには幕末にこの地で短い生涯を終えた４人の尊王の志士を顕彰する「四つ塚」が描かれています。

 

尊王の志士を募るため各地を遊説していた４人の志士が
百姓に盗賊と間違われて柵原から追われて辿り着いたのが土居の宿場町。
しかし夜中だったため惣門は閉まっており宿場に入れず、釈明も受け入れられなかったことから
４人は差し違えや自刃によって命を絶ってしまいました。

志半ばに誤解によって命を落としてしまった４人の志士達はこの時23～30才、
幕末の一悲劇が出雲街道の宿場町で起こったのでした。