谷町線への乗り換え駅、「谷九」こと谷町九丁目のスタンプには井原西鶴の墓所が描かれています。
本名は平山藤五という井原西鶴は浮世草子や人形浄瑠璃の作家、
そして俳人として歴史に名を残しています。
「世間胸算用」「日本永代蔵」「好色一代男」…など多くの作品が知られていますが、
今回調べていて初めて知ったのが晩年名乗っていた名前。
「西鶴」を「西鵬」と変えたのですが、これは時の将軍・徳川綱吉が出した法令「鶴字法度」によるもの。
綱吉は娘の鶴姫を溺愛したあまり「鶴の字を庶民が名前として使ってはいけない」
という法令まで出したのでした。
生き物を殺してはいけないという「生類憐みの令」を出して世間を混乱に陥れたことで知られる綱吉、
こんなピンポイント過ぎる法令まで出していたとは知りませんでした…( -_-)
次は鶴橋。
大阪環状線と近鉄の乗り換え駅です。
スタンプに描かれているのは駅名の由来となった「つるのはし」跡の碑。
昭和15年、平野川が埋め立てられるまで人々が往来していた「つるのはし」は
仁徳天皇の時代に架けられた日本最古の橋「猪甘津の橋」の古跡とも言われています。
「鶴が多く群れ集まった」ことから「つるのはし」と呼ばれるようになったそうですが
「津の橋」が訛ったものという説もあります。