本日から琵琶湖を囲む各路線(湖西線・北陸線・琵琶湖線)のスタンプを順に紹介していきます。
スタートは湖西線(山科~近江塩津)の大津京とし、ここから時計回りに辿ってみましょう。
※琵琶湖線は東海道本線の京都~米原間の愛称名です。
スタートは湖西線(山科~近江塩津)の大津京とし、ここから時計回りに辿ってみましょう。
※琵琶湖線は東海道本線の京都~米原間の愛称名です。
2008(平成20)年に駅名が西大津から改称された大津京は
市役所や市立歴史博物館、皇子山球場などが近く、
改称前の駅名通り「大津市の西玄関駅」として十分な存在感を持っています( ^O^)
現行スタンプ(右)は天智天皇が都を置いた大津京(近江宮)をテーマにしています。
かつて設置されていた「わたしの旅」シリーズには延暦寺里坊の石積みが描かれていますね。
天智天皇が近江大津宮に都を置いたのは667年。
壬申の乱(672年)で大海人皇子(天武天皇)が大友皇子(弘文天皇)を破り勝利をおさめるまでの期間を
近江大津宮に都が置かれたことに由来して近江朝と言います。
別名として天智朝と呼ばれますが、これは天智天皇の治世とほぼ重なることに由来しています( ‥)/
上記4行の説明文には「大津京」という言葉が出てきませんね。
駅名の改称は大津市を中心とした請願の結果行われたものの、
「大津京」という言葉自体が歴史学的に不適切であるとの研究者などから指摘されているのです。
「大津京」は明治時代に『平城京や平安京のように条坊制が存在した』
…と信じた歴史学者が作り出した言葉なので歴史が浅いのですが
現在は条坊制の存在を否定する学者までが用いる言葉となったので
定義そのものがかなり曖昧なものになっています(-_- )
歴史学的に見ると改称するなら「京」という字を用いずに
「近江宮(おうみのみや)」や「大津宮(おおつのみや)」などがよかったのでは?
…と思うのですがいかがでしょう( ‥)/