●鶯の森
駅名にもなっている鶯が描かれています。
駅名の由来となった鼓滝には以下のエピソードがあります。
西行法師が和歌の道を志して間もなくのころ、
この地を訪れ、見事な滝をながめていると一首の歌が頭に浮かびました。
『はるばると鼓が滝にきてみれば岸辺に咲くや白百合の花』
出来栄えに満足すると、疲れと空腹から眠りに入りました。
冷たい夜風に目を覚ますと、近くに民家の明かりがあり、
訪ねてみると老夫帰と孫娘らしい幼子が、快く迎えてくれました。
温かい食事をごちそうになりながら、法師は鼓滝の歌を披露すると、
老夫婦と幼子は『音に聞く鼓が滝をうちみればかわべに咲くや白百合の花』
…に変えてはどうかと意見を述べます。
法師はすっかり感心し、自分の未熟さを反省しました。
やがて、眠りから覚めると、そこは住吉大明神の文字が刻まれたほこらの前でした。
夢の中で教えを悟り、以後、謙虚な気持ちで修業に励んだのでした。
…平安時代末期の歌人、西行法師ゆかりの地なんです。
ダイエー向かいの下滝公園には歌碑もあります。
私の最寄り駅。
駅から西へ歩くとある多田神社。
清和源氏ゆかりの地として知られています。
その３へ…。
