スタンプで見る琵琶湖一周 湖西線→北陸線→琵琶湖線・その37
近江八幡・野洲の市境近くに位置する篠原。
当初は西方の野洲郡篠原村(現:野洲市の一部)寄りに設置される予定でしたが、
その場所が勾配になっていたことから近江八幡市域となる現在の位置に設置されました。
1918(大正7)年に信号所として開設、駅に昇格されたのはその3年後のことです。
スタンプに描かれている石造五重塔とは駅近くの安養寺廃寺のものを指すのでしょう。
鎌倉時代のもので国の重要文化財に指定されています。
1571(元亀2)年の織田信長による天台宗寺院の焼き討ちに遭った安養寺は、
1604(慶長9)年に浄土宗の朝誉(ちょうよ)が堂を建て荘厳寺と改称されました。
荘巌寺に所蔵されている本尊木造釈迦如来立像や木造聖観音像(ともに重要文化財)は
安養寺の遺品と伝えられているそうです。
白鳳期に建てられたという安養寺の名は駅南側の町名として現在も残っています( ‥)/